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雇用保険被保険者資格取得届の作成を自動化⑦~リスト一括取込、待機について~

社労士RPA

それでは、いよいよロボットの作成です。

当コラムではEzRobotの使い方をある程度すでに習得されている方向けの内容としてご紹介させて頂きます。
各機能の使い方や基本的な内容については、EzRobot機能説明書(RPAソリューションズ、ユーザーページ内)にてご確認をお願いいたします。

実際に社労士事務所様が手作業で行っている動作とは少し違いますが、私がイメージしたロボットの大枠の流れは

事業主情報や届出年月日、申請先等を変数に格納
~繰り返し開始(データがなくなるまで)~
 被保険者の情報を変数に格納
 変数に格納した情報を元に、雇用保険被保険者資格取得届に入力
 帳票作成、PDFにて保存
 PDFに個人番号を入力→保存
~繰り返し終了~

という仕組みで組んでいきます。

実際にロボットを組んだ経験のある方でしたら上記の流れでイメージが掴めているかと存じますので、詳細の組み方については省略させて頂きます。
※詳細の組み方については、機能説明書やサポートスタッフによるレクチャー、勉強会など、全て月額料金の範囲内で豊富なメニューがございますので、ご活用して頂けましたら幸いです。

 

Excelにて横一列の転記元データを作成することにより
上記の「被保険者の情報を変数に格納」の作業が、ひとつずつ変数に格納(→、格納、→、格納…)ではなく
データ取込(リスト一括取り込み)で可能となります。

こちらによりひとつずつ変数に格納していく作業が省略され、実際のロボット稼働時間が大幅に短縮されました。

 

ロボットの稼働時間を短縮させることまで考えながら組むかどうかは好みにもよるところですが「安定稼働を最優先した上で、極力早く処理できるような構成を考える」という組み方を推奨いたします。

専用ソフトやいろいろなExcelシートを行き来してひとつずつ情報を取得していくよりも、なるべく一ヵ所にまとまっていた方が工程が少なく済みます。

1台のPC(1つのライセンス)をフル活用するには、1台のPCあたりの作業効率を最大限発揮させて、24時間安定稼働して様々な業務をさせることが目標のひとつとなります。

 

また、「安定稼働」を実現させるためにひとつ「待機時間を設ける」必要がございます。

EzRobotでは「待機」という機能が実装されており、待機の機能も豊富にあるのですが


私が個人的に一番使用率が高いのは「画像待機(現れるまで)」と「秒数待機」です。

特にwebを絡めたロボットを作成する場合、ネットの速度やサーバーの状況等によって読み込みの時間にバラツキがでます。


このような際に「画像待機(現れるまで)」を活用することにより、「webページがきちんと読み込まれるまで待つ」といった指示が可能になります。

秒数待機の場合「ページが表示されても、されなくても、指定秒数待つ」ということになるので、長めの秒数待機を入れればもちろん安定稼働はするのですが、「早く処理する」という意味では不要な秒数も待機してしまうことになるので、webページ等の読み込みを待つ際には「画像待機(現れるまで)」を推奨いたします。

 

続きまして
上記の「ロボットの大枠の流れ」の中にある「PDFに個人番号を入力→保存」
こちらについて「どうすればPDFに書き込めるのか」と感じた方もいらっしゃるかと思いますので、次回コラムはこちらの方法について解説させて頂きます。

 

RPAによるロボットを組む際には、上記のような工程や考え方が必要であり「ちょっと難しい」という印象を持つ方も少なからずいらっしゃるかと存じます。
RPAソリューションズのEzRobotでは、弊社にて作成済のシナリオを無料でダウンロードして微調整のみですぐに使うことが可能です。
是非、お気軽にお問合せください。

 

次回コラムへ

 

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