RPAコラムRPA-COLUMN
CELLS(セルズ)算定基礎届作成をRPAにより自動化
今回はCELLS(セルズ)を使用した算定基礎届作成の業務を、RPAにより自動化した例をご紹介させて頂きます。
自動化の内容としては、CELLS(セルズ)台帳の算定基礎届のページで、対象の顧問先をデータ入力して保存します。
事前準備
下記画像のように、顧問先一覧のExcelを用意します。
ロボット起動の際に、事前に作業対象の顧問先に印(下記画像では★)を入力しておきます。
A列:顧問先名
B列:作業をしたい対象に印(★)
シナリオ概要
- 顧問先一覧のExcelを開く
- フィルターで「★」のある行に絞る
- 表示されている顧問先に対して「4.」を行う
- CELLS(セルズ)台帳の算定基礎届のページにてデータ入力し保存
- CELLS(セルズ)台帳とExcelを閉じる
■ポイント1 事前にExcelでまとめておく
顧問先ごとに作業を行うタイミングが異なるとのことでしたので
顧問先一覧表を作成し、作業対象の顧問先に★マークを手動でつけた後、ロボット稼働の流れで作成いたしました。
今回Excelで情報をまとめるメリットとしては下記が挙げられます。
① ロボットの判断基準が作りやすい
EzRobotの基本機能である「キー操作」と「文字入力」を使用するだけで、Excelのほとんどの機能を使うことが可能。
その為、フィルターをかけて指定の文字列で絞り込んだり、指定のセルに移動して「変数に格納」したりと非常にEzRobotと相性が良い。
今回は使用していないが関数やマクロと組み合わせると更に応用の幅が広がる。
② ロボットの稼働実績が一目でわかる
上記画像のように「C列にロボットの作業結果を入力する」という仕組みにしておけば作業済、未作業の顧問先が一目で分かる。
作業した日時等も入力しておくよう設定することも可能。
複数の担当者でロボットを動かす際などは特に重要なポイントになる。
■ポイント2 CELLS(セルズ)台帳内で“作業対象の会社名をダブルクリック”する際の基準点をつくる
顧問先一覧のExcelで作業対象の顧問先名を格納
↓
格納した顧問先名をセルズ台帳でダブルクリック
の動作を行う必要がございます。
しかし「画像判定(クリック)」を使用して、顧問先ごとにセルズ台帳で表示されている画像を撮るとなると、条件分岐が非常に多くなってしまいます(顧問先が100社なら100の条件分岐が必要)
そこで、今回は下記のシナリオにいたしました。
- CELLS(セルズ)台帳で、ページ内検索のショートカットキー [Ctrl]+「F」を入力
- 格納した顧問先名で検索 → カーソルが作業対象顧問先のセルに移動
- キー「↓」で1つ下のセルに移動し文字「★」を入力
- ダブルクリック(画像指定)で「★」の1つ上のセルの位置を設定
「★」の1つ上のセル位置をダブルクリックすることで、シナリオの構成がシンプルになりました。
また、顧問先に増減があった場合もシナリオを修正せずに対応可能となりました。
こちらのように「ロボットの判断基準がない場合」は「ロボットで判断基準を作る」という考え方も可能でございます。
RPAによるロボットを組む際には、上記のような工程や考え方が必要であり「ちょっと難しい」という印象を持つ方も少なからずいらっしゃるかと存じます。
RPAソリューションズのEzRobotでは、弊社にて作成済のシナリオを無料でダウンロードして微調整のみですぐに使うことが可能です。
是非、お気軽にお問合せください。