RPAコラムRPA-COLUMN
RPAによる公文書取得の自動化②~オフィスステーション~
今回は「②公文書でダウンロードするものがあればダウンロード」の箇所を解説させて頂きます。
オフィスステーションにログイン後、帳票一覧を開き、ダウンロードする公文書があればダウンロードします。
公文書 未取得/全件の項目が1/1となっていればダウンロードしたいので、
ロボットは1/1と表示されている画像を認識させてクリックさせたいのですが、
ダウンロード済みのものは0/1となっていたり、公文書の隣のコメントの部分が1/1になっていることもあります。
まずは1/1がコメントによるものか、公文書によるものかを判断させるため、クリックする画像を以下のように指定しました。
右側の桃色の部分を含めて撮影することで、コメントとの区別がつくようになり、公文書 未取得/全件の項目をクリックすることが可能となります。
しかしこのままでは新たな問題が発生します。
上記の画像で指定をすると、公文書がダウンロード済みで0/1の場合にもクリックしてしまいます。
判定する範囲が広くなったことにより、ロボットの画像認識としては未取得の数字が0か1の違いでは誤差の範囲として認識されてしまう為です。
そこでRPA(RPAソリューションズ:EzRobotを使用)の画像認識の精度(%)の割合を、標準値よりも高めに設定します。
上記はEzRobotの「画像認識でクリック」を指定した際に表示される画面の一部です。
デフォルトの値は80%となっております。
こちらの機能は様々なケースに対応することが可能であり、例えば
「表示される画面は少し変わる事があるけど、大体ここの画面のこの位置をクリックしたい」
という曖昧なケースにも対応するために、「精度」という機能が存在します。
こちらを高く設定することによって、より精度の高い画像認識が可能となり、正確に公文書の1/1をクリックすることも可能になります。
ロボットで画像を認識する際はテスト機能(LINE実行等)を活用し、
・画面に表示されているときに正しく認識できている状態か
・画面に表示されていない場合に正しく認識できていない状態か
以上の2点を確認するように意識することを推奨いたします。
今回はこちらの画像認識の機能を使うことにより、ダウンロードするかしないかの判定を行うことができました。
RPAによるロボットを組む際には、上記のような工程や考え方が必要であり「ちょっと難しい」という印象を持つ方も少なからずいらっしゃるかと存じます。
RPAソリューションズのEzRobotでは、弊社にて作成済のシナリオを無料でダウンロードして微調整のみですぐに使うことが可能です。
是非、お気軽にお問合せください。