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RPAによる公文書取得の自動化④~オフィスステーション~
今回は「④コメントがあれば同様にダウンロードし会社ごとのフォルダに振り分け」について解説させて頂きます。
コメントと公文書の違いは「公文書は必ず1件でコメントは複数件数届いている可能性がある」ということです。
つまり「RPAによる公文書取得の自動化②~オフィスステーション~」でご紹介した、公文書をダウンロードする際に1/1で画像を撮ることはできません。
コメントは多くても3通ということですが、
1/1, 1/2, 2/2, 1/3, 2/3, 3/3と6パターンの画像認識が必要になるのでしょうか?
必要ございません。
また忘れてはいけないのが、公文書とコメントの判断ができるように画像を撮影するということです。
こちらに注意するとなると、画像は「納付状況の欄」も含めて撮影することになるのですが、ここで考えるべきは「コメントが0件であればクリックしない」ということです。
ということは、コメントの全件数(分母)は特に気にする必要がありません。
今回は以下のように画像認識を指定しました。
上記の形であれば、1件の場合、2件の場合、3件の場合と3パターンで済みます。
当然0件の場合にクリックしないようにテストをするのですが、1件の場合にテストしていた際に精度(%)を高く設定していない場合に2件、3件の場合でも画像認識することがわかりました。
画像認識は「指定する範囲や対象、精度」によって多様なパターンが存在する為に非常に便利ではありますが、捉え方次第ではある意味「曖昧なもの」としても考えられます。
使用する際にはテストをしっかりと毎回行いましょう。
続きまして「精度(%)」を調整することにより「0件は認識せず、1,2,3件は全て認識することが可能ではないか」という考えに至りました。
精度(%)を細かく調整しテストを繰り返すと、ある精度(%)の値で実現可能であることがわかりました。
コメントのダウンロード作業も1パターンのみで済むという結果になりました。
「組む時間(テストする時間)」のことも考えると、3パターンで組むか、1パターンで組むか、今回のケースではどちらでも問題ありません。
正解の道筋はひとつではないので「より工程が短く簡潔に済む動き」を追及すると、ロボット制作が楽しくなります。
是非、楽しみながらRPAを組んで頂けましたら幸いです。
RPAによるロボットを組む際には、上記のような工程や考え方が必要であり「ちょっと難しい」という印象を持つ方も少なからずいらっしゃるかと存じます。
RPAソリューションズのEzRobotでは、弊社にて作成済のシナリオを無料でダウンロードして微調整のみですぐに使うことが可能です。
是非、お気軽にお問合せください。