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RPAによる被扶養者給与等支払証明書作成の自動化②

社労士 RPA 28

RPAによる被扶養者給与等支払証明書作成の自動化①」の続きを解説させて頂きます。


ポイント1▼「ロボットを分けて作成」

前回コラムにて、メンテナンス性の向上等による目的から「シナリオの整理」について少し触れましたが、今回のロボットでは「ロボットを分けて作成」をいたしました。

・社労夢での動作(ログイン)
・給与・賞与テキストデータ作成
・被保険者基本情報のテキストデータ作成

に関しては、他の場面でも使用するケースがあるので、他業務を自動化する際の手間を軽減できるよう(今回作成したものをそのまま使用できるよう)、それぞれ単体のロボットとして作成いたしました。

ロボットを小分けにすることにより修正箇所の発見も楽になるので、メリットが大きいと感じました。

 

ポイント2▼「空白を変数に格納」

賞与テキストデータでは、社労夢の仕様(今回のロボットは社労夢を使用して作成しました)により、賞与があった場合しか表示されません。
※下記画像参照

RPAによる被扶養者給与等支払証明書作成の自動化1


欲しいパターンとしては、賞与無し・夏季のみ・冬季のみ・両方ありの4つです。

よって、ロボット内において

・賞与の有無と時期を判定
・夏季か冬季どちらか一方しか賞与が無い場合は、もう一方の情報を格納する変数に空白を格納

が必要となります。


こちらの理由としては、繰り返し作業の中で使用する変数(変数に格納した情報)が

次回以降の繰り返し中に「情報無し」だった場合に、前回繰り返しの際に変数に格納した文字列がそのまま適用されてしまう為です。

その為に「空白を格納」という形にして、空白(今回は0円を指す)を入力する必要があります。

 

ポイント3▼「Excelを加工し、そのまま格納・入力」

給与テキストデータ上でも同様に、給与支払の無かった月は表示されません。

RPAによる被扶養者給与等支払証明書作成の自動化2

上記の画像だと、1月の次が4月になっています。

「ポイント2」の内容と同様に、2月分と3月分の変数には空白を格納したい。


賞与判定の場合には4パターンでしたが、給与の支払われた月のパターンはもっと多いです。

条件分岐を必要な分だけ挟めば良いのですが、その手間を省きたい場合には

RPAによる被扶養者給与等支払証明書作成の自動化3

上記の画像のように「まず給与支払の無い月の行を追加してから、変数に格納・入力」の流れでロボットを組むことにより、シンプルなシナリオとなりました。

 

RPAによるロボットを組む際には、上記のような工程や考え方が必要であり「ちょっと難しい」という印象を持つ方も少なからずいらっしゃるかと存じます。
RPAソリューションズのEzRobotでは、弊社にて作成済のシナリオを無料でダウンロードして微調整のみですぐに使うことが可能です。
是非、お気軽にお問合せください。


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