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RPAエラー原因の見つけ方|ログと画面で切り分けるコツ

投稿日:2022-01-17
社労士RPA-71-1

こんにちは。社労士事務所RPA研究会事務局です。

今回は、RPA運用で避けて通れない「エラー」について、
原因の見つけ方(切り分け)と修正の考え方を、分かりやすく整理してご紹介します。

業務自動化にあたり、シナリオを作成して「よし、動かそう」と思ったら、
実行中にエラーで止まってしまう。これは珍しいことではありません。

むしろ、最初は「止まるのが普通」です。
重要なのは、止まったときに “どこで”“なぜ” 止まったのかを素早く特定し、修正できるようになることです。


まず最初に見るべきは「エラーポップアップ」と「実行ログ」

EzRobotでは、エラーが発生してロボットが停止すると、

  • 何番目の作業(指示)で止まったのか

  • どんな理由でエラーになったのか

が、ポップアップ表示で分かるようになっています。

加えて、ロボットを稼働させるたびに、**実行ログ(テキスト)**が残ります。
ポップアップが一瞬で消えてしまった場合や、状況を後から確認したい場合は、ログを見ると原因の追跡がしやすくなります。


例1:設定ミス系(Excelシートが存在しない)

よくあるのが、Excel関連の設定ミスです。

社労士RPA-71-2

たとえば「Excelセル指定」の作業で止まり、
「シートが存在しません」と出た場合は、

  • シート名の入力ミス

  • シート名が変更されている

  • 別ファイルを開いている

といった可能性が高いです。

このタイプは、ポップアップ内容がそのまま答えになっていることも多いので、
まずは設定値(ファイル名・シート名・セル番地)を丁寧に見直してみてください。


例2:「現れるまで(待機)」で止まる場合は“画面の有無”で切り分ける

次に多いのが「現れるまで」(指定した画像が出るまで待機する機能)でのエラーです。

社労士RPA-71-3
タイムアウト時間を30秒にしていて、30秒待っても画像が出なければ止まる、という動きになります。

この場合は切り分けが重要で、ポイントはシンプルです。

ロボットが止まった画面に「待っていた画面」が表示されているか?

  • 表示されていない → “その前の工程”が失敗している可能性が高い

  • 表示されている → “待機設定側”または“表示条件”が合っていない可能性が高い

この考え方だけで、原因の候補がかなり絞れます。


「表示されていない」場合の原因例と修正

① そもそもアプリが起動できていない

  • 原因例:アプリの保存場所が変わった/ショートカットが変わった

  • 対応:ファイルパスや起動方法を修正する

② ボタンの選択・移動ができていない

  • 原因例:アップデートでボタン位置や画面レイアウトが変わった

  • 対応:ボタン指定(画像・座標・操作手順)を作り直す

③ エンターキーが効かない

  • 原因例:仕様変更で「ダブルクリックしないと開かない」形に変わった

  • 対応:エンター入力→ダブルクリック等に変更する


「表示されている」場合の原因例と修正

① ページ表示に30秒以上かかっている(重い)

  • 原因例:サイトが重い/ネットが遅い/PCが高負荷

  • 対応:タイムアウト時間を60秒など余裕を持たせる(待機を長めに)

② 画像(認識対象)のデザインが変わった

  • 原因例:ボタンや見出しの表示が微妙に変化した

  • 対応:「現れるまで」に登録している画像を撮り直す

③ ウィンドウサイズの違いで画像が隠れている

  • 原因例:起動時にウィンドウが小さく、待機対象が画面外になっている

  • 対応:起動後に「ウィンドウ最大化」を入れる/スクロール工程を入れる


ポップアップとログだけで解けないときの“次の一手”

エラーの種類によっては、ポップアップやログだけでは判断しづらいこともあります。
その場合は、次の方法が有効です。

  • エラー箇所の少し前から実行し、手順を目で追う

  • ロボット実行の様子を監視する

  • 画面録画して、どこでズレたか後から確認する

RPAは「再現」ができるのが強みなので、
同じ条件で動かしながら“どこから想定と違う動きをしたか”を見ると、原因特定が早くなります。


まとめ:エラーは“切り分け”ができれば怖くない

RPA運用でエラーが出るのは自然なことです。
大切なのは、焦って全部を作り直すのではなく、

  • どの作業番号で止まったか

  • 画面に何が出ているか

  • その前後で何が起きているか

を基準に、原因を切り分けていくことです。

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