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RPAエラー原因の見つけ方|ログと画面で切り分けるコツ
投稿日:2022-01-17

こんにちは。社労士事務所RPA研究会事務局です。
今回は、RPA運用で避けて通れない「エラー」について、
原因の見つけ方(切り分け)と修正の考え方を、分かりやすく整理してご紹介します。
業務自動化にあたり、シナリオを作成して「よし、動かそう」と思ったら、
実行中にエラーで止まってしまう。これは珍しいことではありません。
むしろ、最初は「止まるのが普通」です。
重要なのは、止まったときに “どこで”“なぜ” 止まったのかを素早く特定し、修正できるようになることです。
まず最初に見るべきは「エラーポップアップ」と「実行ログ」
EzRobotでは、エラーが発生してロボットが停止すると、
-
何番目の作業(指示)で止まったのか
-
どんな理由でエラーになったのか
が、ポップアップ表示で分かるようになっています。
加えて、ロボットを稼働させるたびに、**実行ログ(テキスト)**が残ります。
ポップアップが一瞬で消えてしまった場合や、状況を後から確認したい場合は、ログを見ると原因の追跡がしやすくなります。
例1:設定ミス系(Excelシートが存在しない)
よくあるのが、Excel関連の設定ミスです。

たとえば「Excelセル指定」の作業で止まり、
「シートが存在しません」と出た場合は、
-
シート名の入力ミス
-
シート名が変更されている
-
別ファイルを開いている
といった可能性が高いです。
このタイプは、ポップアップ内容がそのまま答えになっていることも多いので、
まずは設定値(ファイル名・シート名・セル番地)を丁寧に見直してみてください。
例2:「現れるまで(待機)」で止まる場合は“画面の有無”で切り分ける
次に多いのが「現れるまで」(指定した画像が出るまで待機する機能)でのエラーです。

タイムアウト時間を30秒にしていて、30秒待っても画像が出なければ止まる、という動きになります。
この場合は切り分けが重要で、ポイントはシンプルです。
ロボットが止まった画面に「待っていた画面」が表示されているか?
-
表示されていない → “その前の工程”が失敗している可能性が高い
-
表示されている → “待機設定側”または“表示条件”が合っていない可能性が高い
この考え方だけで、原因の候補がかなり絞れます。
「表示されていない」場合の原因例と修正
① そもそもアプリが起動できていない
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原因例:アプリの保存場所が変わった/ショートカットが変わった
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対応:ファイルパスや起動方法を修正する
② ボタンの選択・移動ができていない
-
原因例:アップデートでボタン位置や画面レイアウトが変わった
-
対応:ボタン指定(画像・座標・操作手順)を作り直す
③ エンターキーが効かない
-
原因例:仕様変更で「ダブルクリックしないと開かない」形に変わった
-
対応:エンター入力→ダブルクリック等に変更する
「表示されている」場合の原因例と修正
① ページ表示に30秒以上かかっている(重い)
-
原因例:サイトが重い/ネットが遅い/PCが高負荷
-
対応:タイムアウト時間を60秒など余裕を持たせる(待機を長めに)
② 画像(認識対象)のデザインが変わった
-
原因例:ボタンや見出しの表示が微妙に変化した
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対応:「現れるまで」に登録している画像を撮り直す
③ ウィンドウサイズの違いで画像が隠れている
-
原因例:起動時にウィンドウが小さく、待機対象が画面外になっている
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対応:起動後に「ウィンドウ最大化」を入れる/スクロール工程を入れる
ポップアップとログだけで解けないときの“次の一手”
エラーの種類によっては、ポップアップやログだけでは判断しづらいこともあります。
その場合は、次の方法が有効です。
-
エラー箇所の少し前から実行し、手順を目で追う
-
ロボット実行の様子を監視する
-
画面録画して、どこでズレたか後から確認する
RPAは「再現」ができるのが強みなので、
同じ条件で動かしながら“どこから想定と違う動きをしたか”を見ると、原因特定が早くなります。
まとめ:エラーは“切り分け”ができれば怖くない
RPA運用でエラーが出るのは自然なことです。
大切なのは、焦って全部を作り直すのではなく、
-
どの作業番号で止まったか
-
画面に何が出ているか
-
その前後で何が起きているか
を基準に、原因を切り分けていくことです。
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