RPAコラムRPA-COLUMN

雇用保険被保険者資格取得届の作成を自動化② ~入力規則のルール化~

雇用保険被保険者資格取得届

今回は、雇用保険被保険者資格取得届の作成を自動化①の内容の「転記先の仕様にあわせて、そのままコピー&ペーストできるような形式の入力元を用意する」の続きとなります。

そもそも、何故このような作業が必要になるかと言いますと、RPAには人間的な“考える判断”ができません。
ですので入力規則をルール化する必要があります。

例えば、学校の通知表を作成するとして「この生徒はテストの点数が低いけど、授業態度が良いからおまけしてあげよう」
こちらは人間が感情で考えた結果の判断になります。
この判断基準をロボットで設けるのであれば「授業態度が良いか悪いか」という項目も作成する必要があります。

今回の「被保険者番号」についても同様であり、転記先は3つ、転記元が1つ、をどのようにして3つに分けるか。という判断が必要になります。
予めExcelで3つに分けてあるデータを作成しておくことにより、コピー&ペーストでそのまま処理できるので効率が良いです。

この転記作業をロボットが実行する際には、RPA(RPAソリューションズ:EzRobotを使用)の機能のひとつ「変数」という機能を使用します。

使い方の詳細や解説等はここでは割合(変数の使い方はEzRobotマニュアル内にて掲載)しますが、一言で言うと「複数の情報をコピーしておける箱」のようなものです。

単なるコピー&ペースト用の箱という使い方もできますが、この「変数」機能を使いこなせるようになると非常に便利です。

例えば、雇用保険被保険者資格取得届のひとつである「取得区分」

取得区分


取得区分はドロップダウン形式となっており、文字のペースト(貼付け)ができません。
Excel上で「新規」「再取得」という文字をコピーしても、転記先ではそのままペーストができないという事になります。

この場合、人間ならクリックかキーボードで「↓」を入力して選択します。
RPAでもクリックを使用した選択、キーボードを使用した選択、どちらも可能です。

・クリックを使用する場合

Excel上の取得区分の項目が「新規」であれば「1:新規」をクリック
Excel上の取得区分の項目が「再取得」であれば「2:再取得」をクリック
このような条件分岐で組むことが可能です。

・キーボードを使用する場合

Excel上の取得区分の項目が「新規」であれば「↓」を1回押す
Excel上の取得区分の項目が「再取得」であれば「↓」を2回押す
こちらも同様に条件分岐で組むことが可能です。

条件分岐を使用せずに、変数で処理することも可能です。
この場合の解説を、次回コラムにてご紹介させて頂きます。

 

RPAによるロボットを組む際には、上記のような工程や考え方が必要であり「ちょっと難しい」という印象を持つ方も少なからずいらっしゃるかと存じます。
RPAソリューションズのEzRobotでは、弊社にて作成済のシナリオを無料でダウンロードして微調整のみですぐに使うことが可能です。
是非、お気軽にお問合せください。

 

次回コラムへ

 

「ロボット解説」に関する新着RPAコラム

最新のRPAコラム

RPAコラムカテゴリー