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雇用保険被保険者資格取得届の作成を自動化② ~入力規則のルール化~

投稿日:2020-12-14
雇用保険被保険者資格取得届

こんにちは。社労士事務所RPA研究会事務局です。

今回は、前回のコラムで紹介した
「転記先の仕様に合わせてコピー&ペーストできる入力元を作る」
の続きとなります。


■ RPAに“判断”はできないためルール化が必要

RPAは人間のように直感的な判断ができません。
そのため、あらかじめ 入力規則をルール化する作業 が必要です。

例えば通知表作成の場合、
「点数は低いが授業態度が良いのでおまけする」という判断は
人間の“感情による判断”ですが、RPAにはできません。

もしロボットに判断させたいなら、
「授業態度:良い/悪い」という項目を作る必要があります。


■ 被保険者番号を3つに分ける理由

今回の「被保険者番号」も同様です。

  • 転記先(ハローワーク)は 3つの入力欄

  • 転記元(Excel)は 1つのセル

このズレを埋めるには、
RPA側で分割処理を行うよりも Excel側で最初から3分割しておく 方が効率的です。

コピー&ペーストだけで転記できるようになるため、
ロボット作成が格段にスムーズになります。

Excel関数で自動的に分割することも可能です。


■ 「変数」機能を使うと効率が向上

EzRobotでは、転記作業に 変数 を使用します。

変数とは簡単に言うと
「複数の情報を一時的に保存できる箱」
のようなものです。

単純にコピー&ペーストするためだけでなく、
より複雑な処理にも応用できます。


■ 取得区分はペーストできないので工夫が必要

雇用保険被保険者資格取得届の「取得区分」は
ドロップダウン形式 のため、文字の貼り付けができません。

取得区分

この場合は次の2つの方法があります。


① クリックで選択する場合
  • Excelが「新規」 → 画面上の「1:新規」をクリック

  • Excelが「再取得」 → 画面上の「2:再取得」をクリック

このように 条件分岐 を使って操作します。


● ② キーボードで選択する場合
  • Excelが「新規」 → 「↓」を1回押す

  • Excelが「再取得」 → 「↓」を2回押す

こちらも条件分岐で対応できます。


● ③ 条件分岐を使わず「変数」で処理する方法

よりスマートに処理したい場合は、
変数による制御 が便利です。

この方法は次回のコラムで詳しく解説します。


■ まとめ

RPAでロボットを作る際には、今回のように
「入力規則の整理」「データの事前準備」
といった工程が必要となります。

EzRobotでは、すでに完成しているシナリオを
無料でダウンロードして、軽微な調整だけで利用できます。

RPAに興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

次回コラムへ


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