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RPAによる公文書取得の自動化⑪
投稿日:2021-01-09

こんにちは。社労士事務所RPA研究会事務局です。
今回は、「RPAによる公文書取得の自動化⑩」の続きとして、
帳票一覧画面でのページ移動と「②〜④の処理を繰り返す」ロジックについて解説いたします。
① 最後のページから処理を始める理由
前回ご紹介したロボットの動きのあと、
「次のページへ進みながら順番に確認していく」という作業に入ります。
ただし、新しいページから順番に処理していくと、
最後のページまで見に行っている間に 新しい公文書が届く可能性 があります。
そこで今回のロボットでは、
-
いったん 一番最後のページに移動 してから
-
古いページ → 新しいページの順に戻っていく
という考え方で処理を組んでいます。
② ページ内の公文書・コメントを取り切るロジック
帳票一覧ページ内に公文書やコメントが残っているかどうかは、
EzRobotの下記機能を組み合わせて判定します。
-
条件分岐(画像による分岐)
-
繰り返し(画像が消えるまで)
-
繰り返し(画像が現れるまで)
まず、帳票一覧のページを開いたうえで、
-
公文書やコメントが存在するかどうか を「条件分岐(画像による分岐)」で判定し、
-
あれば、その画像が消えるまで繰り返しダウンロード処理を行う
という構造にします。
ロボットの大枠は、次のようなイメージです。
・条件分岐(対象画像がある場合 開始)
・繰り返し(画像が消えるまで 開始)
・ダウンロード作業
・繰り返し(画像が消えるまで 終了)
・条件分岐(対象画像がある場合 終了)
・条件分岐(対象画像が無い場合 開始)
・(作業なし)
・条件分岐(対象画像が無い場合 終了)
この構造により、
そのページにある公文書・コメントをすべて取り切る ことが可能になります。
③ ページ間の移動と「いつまで繰り返すか」
ページ内のダウンロード処理だけでは足りません。
-
帳票一覧は複数ページにまたがることが多い
-
何ページあるかは状況によって変わる
ため、
「どこまでページを戻ったら、処理を終えるか」
というゴール条件を、ロボット側で判断できるようにする必要があります。
1ページ目に到達したことをどう判定するか
オフィスステーションの帳票一覧では、
1ページ目にいるときだけ表示が変わる部分 があります(ページ数部分のUIなど)。
その「1ページ目特有の画像」を使って、
![]()
-
その画像が現れるまで「1つ前のページへ移動」を繰り返す
-
画像が現れたら「1ページ目に到達した」と判断して繰り返しを終了
というロジックを組み立てます。
イメージは以下の通りです。
・一番最後のページへ移動
・繰り返しA(1ページ目の画像が現れるまで 開始)
・条件分岐B(対象画像がある場合 開始)
・繰り返しC(ダウンロード対象画像が消えるまで 開始)
・ダウンロード作業
・繰り返しC(ダウンロード対象画像が消えるまで 終了)
・条件分岐B(対象画像がある場合 終了)
・条件分岐B(対象画像が無い場合 開始)
・(作業なし)
・条件分岐B(対象画像が無い場合 終了)
・1つ前のページへ移動
・繰り返しA(1ページ目の画像が現れるまで 終了)
④ 1ページ目の取りこぼしを防ぐ工夫
上記のままでは、
「1ページ目に戻ってきた瞬間に繰り返しが終了」してしまい、
1ページ目の公文書・コメントが処理されない
という問題が発生します。
このため、実際のシナリオでは、
-
「繰り返しA」で1ページ目に到達してループを抜けたあと
-
最後にもう一度、1ページ目に対して
-
条件分岐B
-
繰り返しCによるダウンロード処理
-
を行うステップを、 繰り返しAの外側に追加 しています。
これにより、
-
最後のページから順に戻りながらすべてのページをチェックし
-
最後に1ページ目の残りも取りこぼしなく処理する
という、安全な構造が完成します。
⑤ ルール化できればロボット化できる
ここまで文章で読むと、
少し複雑に感じられたかもしれません。
しかしやっていることは、日々の手作業を
「どの順番で、何を見て、いつ終わりにするか」
という ルールに落とし込んでいるだけ です。
同じ「公文書取得ロボット」でも、
組む人の発想によってシナリオの形はさまざまです。
-
まずはシンプルな処理からロボット化に慣れる
-
徐々に「変数」「条件分岐」「繰り返し」などを使いこなしていく
ことで、自然とこうした構造もイメージしやすくなっていきます。
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