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RPAによる公文書取得の自動化⑥~オフィスステーション~

RPAによる公文書取得の自動化⑥~オフィスステーション~

今回は「RPAによる公文書取得の自動化⑤~オフィスステーション~」の続きを解説させて頂きます。


前回コラムで解説させて頂いたロボットの動きの後、ページ移動をして「次のページを確認」という作業に入るのですが、
新しいページから確認していくと最後のページまで確認している最中に、新しく公文書が届く可能性もありそうです。


少し細かいようですが、古いページから前に戻っていくような仕組みにすると良さそうです。
よって作業は以下のようになります。


・一番最後のページへ移動
・条件分岐(画像がある場合 開始)
 ・繰り返し(画像が消えるまで 開始)
  ・ダウンロード作業
 ・繰り返し(画像が消えるまで 終了)
・条件分岐(画像がある場合 終了)
・条件分岐(画像が無い場合 開始)
 ・指定無し(作業無し)
・条件分岐(画像が無い場合 終了)
・1つ前のページへ移動


「・指定無し(作業無し)」の箇所は、見やすいようにあえてこのように記載しましたが
実際にロボットを組む際には、何も入力する必要はございません。

 


さて、ここで上記の動作を、何ページ繰り返せば良いでしょうか。

勘の鋭い方は、更に「繰り返し作業」の指定が必要になるとお気づきかと思います。


状況によって「何ページあるか」は違うので、「1ページ目をダウンロードし終えたときに終了」するような指示を出しましょう。


1ページ目に到達すると

公文書取得 RPA

ページ数をクリックする箇所がこのようになります。

つまり「上記の画像が現れれば1ページ目に到達した=終了」となるので


・一番最後のページへ移動
・繰り返しA(画像が現れるまで 開始)
 ・条件分岐B(画像がある場合 開始)
  ・繰り返しC(画像が消えるまで 開始)
   ・ダウンロード作業
  ・繰り返しC(画像が消えるまで 終了)
 ・条件分岐B(画像がある場合 終了)
 ・条件分岐B(画像が無い場合 開始)
  ・指定無し(作業無し)
 ・条件分岐B(画像が無い場合 終了)
・1つ前のページへ移動
・繰り返しA(画像が現れるまで 終了)


となります。

しかし、上記ではまだ不十分でございます。

この流れですと「ダウンロード作業後に1つページを戻る」という仕組みで組まれています。

1ページ目に戻ってきた際に「画像が現れた」と判断され繰り返しが停止してしまうので、1ページ目がダウンロードされません。


ということで、繰り返しA内にある条件分岐内の動作パターンを全て、繰り返しAが終わった後にさらに追加することで、1ページ目のダウンロードも実行することが可能となりました。


ここまでの説明で、少し複雑に感じさせてしまったかもしれませんが
いつも人が手作業で行っている業務を「どのようにしてルール化するか」が、業務自動化をイメージする際のポイントとなります。

ひとつの業務をロボット化するだけでも、実際に組む人間の発想によっていろいろなパターンの組み方が存在するので、今回ご説明させて頂いた動きとは違うロボットの動作を思い描けている方もいらっしゃるかもしれません。


なかなかイメージが沸かない場合には、まずは単純な作業からロボット作成にチャレンジして頂けましたら幸いです。

その中で「変数」「条件分岐」「繰り返し」等の機能を使用していくと、徐々にスマートな組み方が頭の中でも描けるようになるかと存じます。

 

RPAによるロボットを組む際には、上記のような工程や考え方が必要であり「ちょっと難しい」という印象を持つ方も少なからずいらっしゃるかと存じます。
RPAソリューションズのEzRobotでは、弊社にて作成済のシナリオを無料でダウンロードして微調整のみですぐに使うことが可能です。
是非、お気軽にお問合せください。


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