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RPAによる被扶養者給与等支払証明書作成の自動化①
投稿日:2021-01-13

こんにちは。社労士事務所RPA研究会事務局です。
今回は、「被扶養者給与等支払証明書作成」をRPA(EzRobot)で自動化した事例をご紹介します。
社労夢を例にしていますが、SmartHR・セルズ・オフィスステーション・給与奉行など、さまざまなソフトでも応用可能な考え方です。
被扶養者給与等支払証明書作成業務とは
対象事業所の「被扶養者の給与支払証明書」を作成するにあたり、
人が手作業で行う場合、一般的には次のような流れになります。
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社労夢にログイン
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給与・賞与のテキストデータ(CSV)を作成
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被保険者基本情報を表示(従業員の住所確認のため)
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②と③を見ながら、証明書フォーマット(Excel)に必要情報を手入力
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④を人数分繰り返す
単純な作業に見えますが、人数が増えるほど手間とミスのリスクが大きくなります。
RPAで自動化する際の全体イメージ
今回作成したロボットの大枠は、次のような構成です。
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Excelから「作業対象の事業所名」と「対象期間」を参照
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社労夢にログイン
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給与・賞与のテキストデータ(CSV)を出力
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被保険者基本情報のテキストデータ(CSV)を出力
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以降はExcel内で集中的に処理
Excel上での処理フローは以下の通りです。
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「給与・賞与テキストデータ」から、証明書に必要なデータだけを抽出・加工
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1人分の給与・賞与データを変数に格納
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対象者の住所を「被保険者基本情報のテキストデータ」から取得し、変数に格納
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給与等支払証明書のExcelフォーマットへ自動入力
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②〜④を、データがなくなるまで繰り返し
ロボット自体の考え方は決して難しくありませんが、
工程数が多くなるため、構成と管理のしやすさがとても重要になります。
ロボットを見やすく・保守しやすくする工夫
今回のロボットでは、後から見ても分かりやすいよう、次のような整理を意識しています。
なぜ整理が重要か
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テストや修正のポイントを素早く把握できる
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将来のメンテナンス時に、構造の再理解にかかる時間を短縮できる
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作成者以外のメンバーでも、流れを追いやすくなる
過去に作ったロボットの「細部までの動き」を、
数カ月後も完全に覚えていることはほぼありません。
だからこそ「ぱっと見で流れがわかる」設計が効いてきます。
EzRobotで使える整理用の機能
EzRobotには、シナリオを見やすく保つための機能がいくつか用意されています。
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コメント機能
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行ごとに「この処理で何をしているか」をメモしておく
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インデント・折りたたみ
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条件分岐や繰り返しの中身を階層的に見せて、全体像を把握しやすくする
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色分け
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「社労夢操作」「Excel処理」「ファイル出力」など、パートごとに色を変えて視認性を上げる
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グループ化機能
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関連する処理の塊をひとまとめにし、コンパクトに表示する
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ロボット実行(別ロボットの呼び出し)
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大きな処理を小さなロボットに分割し、「親ロボット」から呼び出す構成にする
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どの機能をどこまで使うかに正解はありません。
チームの好みや、シナリオの規模に合わせて、見やすい形に整えていくのがおすすめです。
まとめ
今回は、EzRobotを使った「被扶養者給与等支払証明書作成」の自動化事例のうち、
全体の流れとロボット設計時の考え方にフォーカスしてご紹介しました。
ポイントは次の3つです。
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手作業フローを「RPA視点」で分解し、工程を洗い出す
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社労夢からはデータ出力までに留め、集計・整形は極力Excel側で実施する
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コメント・色分け・グループ化などを活用して、「見れば分かる」ロボット構成にする
次回のコラムでは、実際にこのロボットを組んだ際の、
具体的なシナリオ構成やExcel側の工夫について解説していきます。
EzRobotは社労士事務所向けに、非常に導入ハードルの低い製品となっております。
- 初期費用0円(導入費用・追加費用・解約費用等一切無し)
- 契約は月毎更新(年間契約等の縛り無し)
- 社労士様特価あり(詳しくはお問い合わせください)
- 無償フルサポート(web会議やチャット、電話等の全てのサポートが追加料金無し)
- 簡単な操作性(PCスキルが低くても、操作が可能です)
- 無料トライアル(無料期間中に自動化を実現させ、効果を体感可能です)
- 専任RPAエンジニアがサポート対応(社労士業務の自動化経験が豊富です)
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